【子供と釣り】2020年3月 栃木・秋山川でヤマメ釣り

【子供と釣り】2020年3月 栃木・秋山川でヤマメ釣り

プロローグ

いよいよ2020年の渓流シーズンが本格的に開幕しました。

しかし、今年は世界的に猛威を振るう新型コロナウィルスの影響で、全国の小中学校と高校、特別支援学校に休校が要請されている状況です。

我が家の中学生と小学生の子供たちは、おそらく全国の子供たち同様、休みなのに外出が憚られる状況にかなりストレスが溜まっているようです。

1日の決められたゲーム時間を終えるや否や、やたらと騒がしく振る舞って有り余るエネルギーを発散させています。

休日には子供たちのガス抜きをする必要がありそうですが、そうは言っても都市部の人が多く集まる場所はウィルスへの感染リスクが高そうなので躊躇してしまいます。

そこで、首都圏近郊の人影まばらな里川での渓流釣りに、子供たちを連れていくことを思い付きました。

装備を調えた本格的な渓流釣りに子供たちを連れて行くのは初めてで、彼らは仕掛けを作れないエサも付けられないズブの素人なので、安全面も含めて面倒を見なければならない自分が釣りを堪能することは出来そうもありませんが・・・。

秋山川

場所は栃木県佐野市を流れる秋山川にしました。

秋山川は渡良瀬漁協が管理しています。釣行前にホームページを確認すると、解禁前の成魚放流はヤマメ100kgとのこと。

放流されたヤマメのサイズを体長20㎝重さ80gと仮定すると1250匹といったところですので、子連れでは相当厳しいかな。

車に荷物を積み込んで自宅をAM8:00頃出発。のんびり走って2時間程で現地に到着しました。

ポイントを探しながら車を走らせると、秋山川沿岸の広範囲にわたって工事が行われていました。

秋山川は2019年の台風19号で堤防が決壊しました。

栃木県によると、秋山川沿いでは床上1411戸、床下636戸の計2047戸が浸水したとのことです。

今後、国の緊急事業として57億円の費用をかけ(国が55%、県が45%を負担)、堤防が決壊した海陸橋や大橋付近を含む約3㎞について、①川底の掘削、②川幅の拡大、③築堤、などの工事を行って流量を大幅に増やすとのこと。

工事が実施されている区域では釣りにならないので、佐野市営の体験学習施設である「あきやま学寮」より上流のエリアを目指します。

今回は遊漁券を地元のセブンイレブンの端末で購入しました。日釣り券は大人1500円で、満18歳以下は竿釣りに限り無料です。

日釣り券が最寄りのコンビニの端末で買えるのはとても便利です

遊漁券の現地での購入は時間や場所によっては首尾良く出来ないことも多いため、コンビニで遊漁券を取り扱う漁協が増えたのは本当にありがたいです。

ただし、私は今回が初めての利用で、発券されるチケットは従来と異なり安全ピンがついていないということに思いが至らず、ポケットに入れる羽目になりましたが。

次回以降カードケースが必須です。

市街地を離れるにつれ渓の趣は深くなるものの、首都圏からのアクセスが非常に良いエリアだけに、既に多くの釣り師が入渓している様子。

よく考えると、素人の子連れファミリーは本格的な渓流釣り師の方々にとってはかなり迷惑な存在だと思いますので、なるべく邪魔にならないような場所を探します。そして、短時間の探り釣りにとどめておいたほうがよさそうです。

自宅の書棚にあった「渓流釣りポイントガイド 北関東編」(山と渓谷社 編/2006年)に掲載されていた穴の手橋上流の堰堤を目指しましたが、県道200号から続く大荷場木浦沢林道が通行止めとなっていて辿り着けませんでした。

少し戻ると、橋が架かっていて入渓が容易なポイントがありましたので、子供たちにチェストハイウェーダーを履かせて釣り開始。

ここから入渓しました

操作性を考慮し、4.5mの安価な渓流竿に天井糸とハリスの合計で3m程の仕掛けを接続します。エサはブドウ虫を使用。子供たちはブドウ虫を気持ち悪がっていました。

子供たちは渓流の綺麗な水を見てテンションが上がったようで、本来ポイントとなるべき膝上ほどの緩流部にバシャバシャ入っていき、とても楽しそうにしていました。

貴重なポイントが・・・

阪神素地 W-88-J チェストハイウエーダー 先丸 22

釣りの方はトラブル続出で、仕掛けが根掛かったり木の枝に引っ掛かかったり。当然釣れるはずもなく、子供たちは30分ほどで飽きてしまいましたので早々に撤収することに。

1本の竿で交代しながらポイントを攻めましたが・・・

メイホウの仕掛け巻き「ちびまる70」に下の写真のように仕掛けを収納します。円形なので巻き癖が付きにくく、穴に竿のグリップを通してホールドできるので移動が楽です。

メイホウ(MEIHO) 丸型仕掛巻ちびまる70

古代生活体験村

帰路、佐野市の体験学習施設である「あきやま学寮」でお手洗いをお借りしたあと、すぐ近くの「古代生活体験村」の竪穴式住居を見学。

中には囲炉裏があり、くべられた炭火で暖まっていました。ここで宿泊が出来るようです。備え付けのパンフレットによると、炊事は「火おこし」からで、食べるなら「古代米」だそうです。

竪穴式住居!
中はこんな感じ

ファミリーやグループでこのような施設を利用しデジタルデトックスするのもたまには良いかもしれません。

エピローグ

現地の滞在時間はわずか2時間ほどでした。

昼食は子供たちからのリクエストで東北道佐野SAに立ち寄り、スナックコーナーの佐野ラーメンにしました。

SAの佐野ラーメン660円

SAはある程度人が集まる場所なのでやや心配もありましたが、今般の状況を映してかそれほど混んではいませんでした。

感染リスクを減らすために最大限の注意を払うべきとはいえ、そうすることで経済が縮むという負のスパイラル。

状況が好転するのはしばらく先になりそうですが、一方で、閉じた空間や大勢が集まる場のリスクを避けつつ巣ごもりのストレスを発散させる方策として、アウトドア活動が浮上している旨の新聞記事も目にしました。

子連れの渓流釣りもそのような思考回路から生じた行動ですので、やはり皆さんも同じようなことを考えているのだなと思いました。

(おわり)

関連リンク

渡良瀬漁業協同組合

あきやま学寮

電車で行く渓流テンカラの旅