【電車釣行】2022年10月 箱根早川で渓流テンカラ釣りと海小物釣りの二刀流に挑戦
プロローグ
10月に入り、ほとんどの渓流は禁漁シーズンに入りました。
今年も楽しく遊ばせてもらったものの、まだ物足りないというのが本心。
一部河川では10月に入ってもまだ渓流釣りが楽しめます。今年の春に釣行した箱根早川もその1つで、2022年は10月14日まで釣行可能となっていました。
また、これからは堤防の海釣りも良い季節ですが、このエリアには小田原漁港もあります。
しかも、渓流と海のそれぞれのポイントに、電車と徒歩で短時間でのアクセスが可能という素晴らしいロケーションなので、同じ日に渓流釣りと海釣りの二刀流という荒業も出来ないことはなさそうです。
今回は実際にそれをやってみることにしました。
多少欲張りすぎかと思いながらも、渓流と海の釣り道具を可能な限り厳選して30リットルのリュックに詰め込み、最寄駅からJRに乗車します。
幸いにも、自宅の最寄り駅から降車駅のJR早川駅までは乗り換えなしでアクセス可能ですが、有給休暇を取得しての平日釣行の大荷物は、通勤客も多いこの路線ではかなり迷惑になるので、費用増にはなるもののスペースを確保できるグリーン車を利用することに。
箱根早川の渓流テンカラ釣り
箱根早川は、平野部がほとんどなく、河口から程なくしていきなり渓流の様相を呈する珍しい河川です。管轄の早川河川漁業協同組合のホームページによると、小田原に住んだ無頼派作家・坂口安吾が「海からいきなり箱根山」と評したそうですが、全く同感です。
JR早川駅から徒歩2~3分で小田原漁港に到着。
漁港近くの釣具店で日釣り券を購入後、1㎞ほど歩いて箱根登山鉄道の箱根板橋駅で乗車。お隣の風祭駅で降ります。
風祭駅南口は、有名な「鈴廣 かまぼこの里」とほぼ直結でした。
そういえば奥さんにかまぼこ買ってきてって言われてたな…。
風祭駅から徒歩5分ほどで目指すポイントの風祭橋上流に到着。
天気予報では当日晴れだったはずですが、現地では小雨が降り続いています。
まずは保冷バッグに入れて持参した缶ビールをあおりつつ好釣祈願。
しかし、願いむなしく釣果はゼロでした。早川は鮎釣りの川としても有名ですが、近くにいた鮎釣りの方も釣果は芳しくなかったようです。
さじるし食堂
昼食のため小田原漁港に戻ります。
まず、風祭駅近くの「鈴廣 かまぼこの里」でお土産のかまぼこを購入。白かまぼこをチョイスしましたが、お値段は1本で1150円也。近所のスーパーで売っているものの実に10倍以上する高級かまぼこです。
その後、箱根登山鉄道に乗車。箱根板橋駅から徒歩でお目当てのさじるし食堂さんへ。
TVでも紹介されていた、名物の半生アジフライをぜひ食べてみたいと思っていました。
13:00頃に到着。平日なのでそれほど混んでいないだろうと高を括っていましたが、全くの見当違いでした。
TVでも紹介されるほどの人気店は、平日も順番待ちのお客さまが店の外に10名ほどいらっしゃいました。
さらに、お目当ての半生アジフライは限定20食。本日完売の貼り紙に茫然…。
半生アジフライ、どうやら釣りの片手間に気軽に食することが出来るような代物ではないようです。
自分のリサーチ不足を悔やんでも後の祭りですが、他のメニューもとても美味しそう。
特選さじるし海鮮丼をいただくことに決め、順番待ちの表に名前を記入して待つことおよそ30分、ようやく入店が叶いました。
店内は落ち着いた雰囲気で、店員の方々もホスピタリティに溢れておりとても良いお店だなと感じます。
オーダーは券売機でチケットを購入、料理を受取口で受け取るセルフオーダーシステムでした。
まずは電車釣行の特権を楽しみます。冷えたビールと冷酒。おつまみも良いお味でした。
上機嫌でお酒を堪能するうち、料理の出来上がりを知らせる手元のブザーが鳴ったので、受取口で料理を受け取り自席に運びます。
海鮮ネタの半分はお酒とともにいただき、お酒がなくなったところで残り半分をご飯とともにいただきました。
午前中の釣果ゼロなどどうでもよいと思える程の至福の時間。間違いなく本日のハイライト。
絶品料理をいただいたことで萎えかけていた釣りへの意欲が復活。店を出ると、鬱陶しい小雨は降り止んでいました。
小田原漁港の海小物釣り
海の小物釣りは、メインターゲットをマハゼと想定していました。
持参したコンパクトロッド「トラギア ポケビッツ 55UL」に小型スピニングリールの「バルトムプラス800」の組み合わせで臨みます。いわゆるウルトラライトタックル。
アルファタックル(alpha tackle) TRGR Pockebit’s 55L ブラック 小
ロッドは仕舞寸法22.5㎝で、ハードなカラビナ付き専用ケースに入れて快適に持ち運べます。電車釣行には大変重宝するアイテムです。
仕掛はハゼの天秤仕掛。オモリは竿への負荷等のバランスを考え、ナス型3号を使用。エサは保存のきく塩イソメです。
もとより、そんなに簡単には釣れないだろうと思ってはいましたが、予感は的中。
メインターゲットのマハゼは姿を現さず。釣果は、自分の魚知識では判断出来ない何がしかの幼魚とフグ2匹のみ。
まあ、魚のヒキを楽しめたので良しとしましょう。港内にはトイレもあるので、ファミリーフィッシングにも大変良さそうです。
港内は、夕方には結構釣り人で賑わっていました。
エピローグ
のんびりした堤防の海小物釣りの雰囲気に満足し、16時過ぎに納竿。
今回、箱根早川での渓流テンカラ釣りと小田原漁港での海小物釣りの二刀流に挑戦するも、釣果としては「二兎を追う者は一兎をも得ず」的な結果になりました。
しかし、日本有数の観光地の華やかな雰囲気の中で楽しむ釣りはなかなか良いもので、釣果を第一に考えず、トータルに楽しむ方向性は大いにアリだなと感じました。
16:40早川駅発・東京方面の東海道線に乗車し、今回の釣り旅を終了。
お土産に買って帰った鈴廣さんの高級かまぼこは家族に大好評でした。かまぼことは本来こういうものだと認識を新たにしていたようです。
ただし、普段使いはとても出来ないので、知らない方が幸せだったかも…。
(おわり)