【渓流釣り】2021年3月 大人の遠足 群馬県・烏川で解禁直後の放流ヤマメを狙ってみた
プロローグ
いよいよ2021年の渓流解禁。毎年恒例ですが、釣り仲間のサクラダさん、ナカガワさんと今期初の渓流釣行の運びとなりました。
場所については、当初ナカガワさんの意見で群馬県片品村の塗川が有力でしたが、私が前日エサのブドウ虫を買いに訪れた釣具店で、群馬県上州漁業協同組合の渓流魚放流情報を記したパンフレットが目に留まり、当日それを持参。
パンフの情報によると、烏川の放流量が多くかなり期待出来そうと感じたため、私は烏川行きを提案しました。
協議の結果、やはり放流量の多さが決め手となり、烏川に行くことに決定。
結果的にはこれがミスチョイスでしたが・・・。
川浦橋付近
9:30頃現地に到着。
釣行前までの冴えない天気予報は運良く外れ、当日は気持ちの良い晴天。加えて渓流魚が豊富に放流されているとあっては、良果は約束されてると言っても過言ではないと、この時は思っていました。
烏川は上州漁協の管轄です。
セブンイレブン高崎市倉渕三ノ倉店で日釣券を購入。料金は2000円でした。
当日はいくつかの橋の付近からヤマメが放流されていて、どの橋の周りにも既に多くの釣り人が集まっていました。
私たちはまず川浦橋周辺をチョイス。近隣には「くらぶち英語村」という小中学生を対象とした英語で生活する山村留学施設があります。
川辺に降りると、ここにも多くの釣り人が集っていました。しかも、同じポイントにこぞって竿を出しています。
どうやら放流されたヤマメはすぐには動かずに、流れの緩い特定のポイントに溜まっている様子。
それを狙って十数人の釣り人が所狭しと竿を出しているという構図で、既に釣り堀状態と化していました。
想像していなかった光景にしばし呆然。
釣技に自信のない私はオマツリなどで周りの釣り人に迷惑を掛けることを恐れ、そのポイントに竿を出すことを諦めました。
友人2人もこの状況には気乗りがしなかったようで、ポイントを上流域に求めることに。
蛇渕橋(じゃぶちばし)付近
烏川の上流域は、中下流域の開豁な渓相とは打って変わり山岳渓流の趣です。
入渓すると、如何にもイワナが釣れそうな渓相に心が躍りますが、残念ながらここでも竿先に反応は全くなし。
それもそのはず、上流には先行する釣り人の姿が。皆さん解禁を待ち焦がれてたんですね・・・。
3人ともがっくりと肩を落とし撤収。
僅かに、川辺で発見した獣の骨だけが、人間以外に生命を感じさせてくれました。
水沼橋付近
せっかく来たのでやっぱり1匹くらいは釣りたいと、再び当日放流のあった橋の付近へ。
先ほどよりも下流の橋ですが、大きな落ち込みがあり、3人が竿を出せるほどのスペースが空いていました。
周りにはやはり多くの釣り人がいて、落ち込みのやや上流の瀬で小型のミノーを引くルアーマンが立て続けに渓流魚を掛けていました。
また、落ち込み狙いの餌釣り師が、イクラでぽつぽつとヤマメを釣り上げていました。
確実に魚はいるようです。
ところが・・・
3人仲良く竿を並べてポイントににエサのブドウ虫とミミズを落とし込みますが、こちらには全く反応なし。
解禁直後の放流魚は楽勝で釣れるのではと高を括っていましたが、完全に見込み違い。自分の知っている渓流釣りとは全く別物のようです。
エピローグ
ついに私たちは烏川を諦め、1時間ほど車を走らせ、同じ上州漁協が管轄する雄川へ移動。
雄川は群馬県甘楽町を北へ流れる鏑川の支流です。
時刻は既に16時をまわり、最後の一勝負に賭けます。
水中を悠然と泳ぐヤマメを数匹目視できたものの、私たちのエサには見向きもせず。
17時前についにギブアップ。
結局、3人そろって釣果ゼロという、おそらく過去1度もなかった最低の結果に終わってしまいました。
帰りの車中では、スギ花粉アレルギーがひどくなったうえ、貧果の原因は場所のミスチョイスにありと私がA級戦犯扱いされる悲しい状況に。
当然ながら、今回の貧果の原因は、烏川が釣れない川なのではなく、解禁直後の放流魚に対して私たちの攻め方がアジャストしていなかったことが原因ですので、また1ついい経験をしたと思うより他はありません。
この経験を生かして、次の渓流釣行の計画はより綿密に立て、今年最初の渓流魚に出会えるようにしたいものです。
(おわり)
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