【電車釣行】2019年9月 上越線で行く 毛渡沢でプチ登山的テンカラ釣り
プロローグ
9月30日。あっという間に今年も概ね渓流釣りのシーズンの終わりを迎えました。
今年の締めくくりと来年への布石として、新潟県土樽の毛渡沢を少し奥まで覗いてみることにしました。
土樽駅から毛渡沢林道を歩いて車止めのゲートを通過、群馬大ヒュッテのあるバッキガ平までの距離感を掴もうとの計画です。
出典:国土地理院
夜明け前に自宅を出発。電車を乗り継いで高崎駅から上越線に乗り換えて、まずは水上へ。
前回の栃木・中三依温泉への電車釣行と同様、水上駅より先はSuica・PASMOが使えないようです。
今回はJRだから大丈夫だろうと交通費相当額をSuicaチャージしてしまっていたため、一瞬顔面蒼白に。
しかし、慌てて水上駅発長岡行きの列車の女性の車掌さんに問い合わせたところ、モバイルの精算機でSuicaチャージ金額での精算をしてもらいほっと一安心。
8:45頃、予定通り土樽駅到着。駅構内には誰もいません。
待合室を通過して外に出ると、谷川岳登山の案内板がありました。
目的地のバッキガ平までの所要時間は1時間50分と表示されていました。つり橋が目印になりそうです。
草木の生い茂る階段を降りて左に曲がります。
毛渡沢にて
10分ほどで毛渡沢下流堰堤に到着。この場所は先週中学時代の友人達と車で訪れましたが、友人のうちの一人が良型のヤマメを釣り上げています。
今回はこの先を覗くことが目的なので堰堤はスルー。毛渡沢林道を黙々と上がって行きます。
秋晴れの空は爽やかですが陽射しはいまだ強く、体の至る所から汗が滲んできます。
スタートからおよそ4㎞で車止めのゲートに到着。タクシーの案内板が立てられています。
一人で利用するのは少し割高ですが、湯沢に出たい時は利用するのもありかなと思いました。
さらに林道を歩きます。道端の薄の穂が初秋の趣を際立たせています。
途中、印象派の画家クロード・モネの名画「睡蓮 柳の反映」あたりを彷彿とさせる(と、私が勝手に思った)風景がありました。
さしずめ、「緑苔 雑木の反映」といった趣です。この水面に遊ぶイワナの姿を目聡く見付けた私は、喜び勇んで毛鉤を送り込みました。
しかし、鏡のような止水に浮かぶ毛鉤を偽物と見破ったのか、鼻先を近付けたところで踵を返して深みへと消えて行きました。残念。
5㎞過ぎ。時刻は10:00を少し廻ったところです。右手に群馬大ヒュッテが見えました。
そのすぐ先に比較的新しい橋が架かっていて、その上流と下流双方に好ポイントが連なっています。
この辺りがバッキガ平でしょうか?
健康維持のために最近始めたランニング用に買ったGARMINのスポーツウォッチ「ForeAthlete 235J」を流用して土樽駅からバッキガ平までの距離と所要時間を計測したところ、およそ5.5㎞で1時間20分といったところでした。
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事前の下調べでは橋はつり橋だと思っていましたが、改修されたのでしょうか?
ともかく今日はこの橋の下辺りに荷を下ろし、周辺を探り釣りすることにします。
まずは高崎駅で買っておいた缶ビールを沢の水で冷やします。
冷えた頃合いを見計らって昼食の食前酒として喉を潤す算段です。これが出来るのは電車釣行ならではです。
さて、肝心の釣りのほうはというと、一度だけ水面に浮いた状態の白い毛鉤に反応があったのみ。
11:00過ぎ。お腹も空いてきたので仕切り直しの昼食タイム。
今日の献立は「ジャッキーカルパス入りチャルメララーメン」です。
ペットボトルの水は500mlを2本持参しましたが、山の中では貴重な飲料水は少しでも多く残しておきたいので、ラーメンを煮るのは沢の水でやります。
まあ水はとても綺麗そうだし煮沸するから大丈夫でしょう。
お湯を沸かす間、待ちに待ったビールタイム。天空の居酒屋では何本でも飲めそうですが、キャパシティの問題で1本しかないのが残念です。
ラーメンの具にも使うジャッキーカルパスをつまみに缶を煽ります。
秋晴れの青空と白い雲、そして緑の山々を眺めながら飲むビールは格別の味わいです。生きてて良かったという思いが頭に浮かぶのはこんな時ですね。
お湯が沸いたので手早くインスタントラーメンを作ります。
このレシピはほぼ日比野鮎美さん(「山と食欲と私」/バンチコミックス)のマネです。
私は以前上総湊港でも同様のことをやりましたが、山の中でやるのは初めてです。
このシチュエーションでの食事が不味かろうはずがありません。あっという間に完食しました。
が、問題はラーメンの残り汁です。別に飲み干しても良いかと思いましたが、血圧に良くないと思い直して空になったペットボトルに入れて持ち帰ることに。
道中少しずつ飲めば、汗で失われた塩分チャージになるかも、てことはないか。
エピローグ
この後、バッキガ平から林道を戻りつつ、容易に入渓出来そうな場所を選んでピンポイントで探りましたが、今回は残念ながら渓流魚を手にすることが出来ませんでした。
まだまだ未熟との思いを新たにしましたが、来年に向けていい下調べが出来たと思うことにします。
14:40頃、少し余裕を持って土樽駅に到着しました。乗客は私一人だろうと思っていたら、待合室には意外にも二人の男性の方の姿がありました。
二人とも私と違い如何にも旅慣れた雰囲気でした。
土樽駅は主にこうしたアウトドアの達人的な旅人が降り立つ駅なのかなと考えているうち、15:24土樽発水上行きの上越線が到着しました。
(おわり)
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