【子供と釣り】2020年8月 南会津・伊南川 親子で川遊び&渓流釣りの旅①

【子供と釣り】2020年8月 南会津・伊南川 親子で川遊び&渓流釣りの旅①

プロローグ

待ちに待ったお盆休みがやってきました。

が、今夏は周知の通り新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、一部の自治体からは旅行や帰省の自粛が促される状況となっています。

とはいえ、やむを得ない事情や個人の考え方等によりこれらを実行するケースが一定数あることは容易に想像が付きますが、特に帰省については受け入れる側も周囲の目に配慮しなければならないなど心理的負担がかなり重いのだろうなと思います。

帰省した人の家の玄関先に誹謗中傷の手紙が置かれるという事案も発生しており、コロナの害悪は感染による体調悪化もさることながら、人心の分断をもたらしているという点でより恐怖を感じます。

さて、コロナによってもたらされた「特別な夏」をどう過ごすか、です。

抽象的には「感染しない・させない」確率を高める行動を取るのが正解ということになるのでしょう。

しかし、その具体的かつ実行可能な行動は何かということについては、各人の置かれた環境が異なるためそれほど自明ではありません。

この感染症に対する明確な行動指針が示されない現在、子を持つ親という私の立場では、完全なる自粛という選択はしたくないのが本心です。

子供は2ヶ月におよぶ休校中に当然外で遊ぶこともままならず、また休校の影響で夏休みが約2週間に短縮されている状況です。

この短い休みの間に何とか外で遊ばせてあげたいものの、やはり感染は怖いというアンビバレントな思い…。

そこで私が出した結論は、「人がほぼいない穴場的な場所に出掛けて川遊びをやる」でした。

海水浴場の閉鎖が相次ぐ等の状況を反映し、今夏のレジャーは川が人気とのこと。

やはり皆同じようなことを考えているなと感じますが、テレビで報道される川辺のバーベキュー場の賑わいを眺めていると、タープやテントの間隔に気を配ってはいるのでしょうが、ぱっと見ではけっこう密になってるような…。

密を避けることと、ある程度土地勘があるという理由で、我が家のお盆休みのレジャーは福島県南会津町の伊南川エリアでの川遊びに決めました。前半と後半に1回ずつ、少しずつ趣向を変えて2回訪れる予定です。

前半は中学生の長男が塾のため都合が付かず、小学生の次男と2人で1泊2日の夏旅です。

Advertisement

1日目

A沢出合付近

梅雨明けした途端に猛暑となった首都圏から逃げるように、約5時間車を走らせます。

途中、舘岩地区の山正商店で日釣り券を購入。管轄は南会津西部非出資漁業協同組合です。

日釣り券は1100円

山正商店は花泉酒造の販売特約店で、花泉やロ万などの銘柄が豊富に取り揃えられています。

山正商店の外観

私は会津釣行の折は帰りがけにこちらに立ち寄り、自分へのお土産に四合瓶を買って帰るのが楽しみの1つでした。

まずは去年も訪れた伊南川本流と支流A沢の出合付近で、カジカの見釣りとイワナのルアー・エサ釣りで遊ぼうという思惑。

まずはA沢出合付近でカジカの見釣りにチャレンジしますが・・・

キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) 水中メガネ 箱メガネ ワイドビュースコープ 日本製 ブラック UX-4501

子を持つ親の特権ともいうべき水着の川遊びスタイルでの渓流釣りは、真夏の太陽のもとではとても爽快です。

しかし、この日の目的地付近は薄い雲に覆われ、気温は25℃ほどで肌寒さすら覚えます。

このコンディションは子供にはきつかったらしく、次男がとても寒がるので膝下まで水に浸かるカジカの見釣りを早々に諦め、本流でのイワナ釣りにチェンジすることに。

あくまでも子供ファーストの釣りなので私はサポートに徹します。

まず、この日のために新調したカメムシを模したルアーを接続したロッドを次男に渡します。

こんなルアーがあるんですね・・・

子供にとってルアーはキャスティングするだけで面白いものらしく、次男は30分ほど無心にロッドを振るっていましたが、残念ながらバイトはゼロ。

さすがに飽きたようなので、目先を変えて、子供でも扱いやすい4.5mの軽めの延べ竿を渡してエサ釣りにトライしてもらいましたが、これも不発。エサのブドウ虫が全く減りません。

釣れないので飽きています・・・

阪神素地 W-88-J チェストハイウエーダー 先丸 22

昼時となったので、カップ麺で冷えた体を温め、態勢を立て直し。

K沢出合付近

昨年に友人のサクラダさんと釣行して実績のあった伊南川本流と支流K沢の出合付近に移動。

K沢出合の堰堤上から竿を出しますが・・・

林道を少し進んで支流側から堰堤の上にアクセスし、下のプールを狙ってもらいましたが、ここも不発。

山の天気は変わりやすいものです。

結果が出ず焦っているところに追い打ちをかけるように冷たい雨が降ってきたため、釣りを諦めて温泉に入ることに。

小豆温泉 窓明の湯

2018年にリニューアルオープンした「小豆温泉 窓明の湯」

20数年前、友人達との釣行の折に同名の温泉施設によく立ち寄っていました。

設備老朽化のため2015年より営業を休止していたようですが、ドライブイン「駒の茶屋」跡地に移転して2018年4月よりリニューアルオープンしています。

私はリニューアルしてからは初めて訪れましたが、男女別の内風呂と休憩スペースのみと以前よりかなりコンパクトな造りになっていました。

しかし、無色透明の優しいお湯は以前の記憶のままで、何とも言えないノスタルジーを感じます。

ふと、いまは無き「駒の茶屋」で、友人達と沢歩きの疲れを癒やすかのように名物「ごまソフトクリーム」に舌鼓を打っていたことを思い出しました。

なお、小豆温泉に「花木の宿」という素敵な旅館があります。奥会津伝統「曲り屋」をモチーフとした「離れ(別棟)」が特徴で、雰囲気ある渡り廊下から向かう客室には専用の貸切露天風呂や囲炉裏の間が設えられています。

私は20年ほど前に1度宿泊したことがあるのみですが、よくお世話になっていた当時の「ロッジ渓山」の賑やかでアットホームな雰囲気とは趣を異にし、山間の静かで優雅なひとときを楽しんだことを覚えています。

最近宿泊したお客さまの口コミを拝見したところ、サービスの質の高さは当時と変わっていないようです。

ロッジ渓山

宿泊は定番の「ロッジ渓山」にお世話になりました。

「ロッジ渓山」の瀟洒な外観

今年は宿泊施設においても感染拡大防止に細心の注意を払う必要があり、出迎えて頂いた奥様から検温を受けます。

温泉で体が温まっていたので数値が少し心配になりましたが、無事検温をクリア。

感染拡大防止に細心の注意を払っています

昨年はクワガタの灯火採集で車を運転する都合上、晩酌が出来ませんでした。

しかし、今年は心置きなく地酒・花泉を味わえると思うと楽しみです。

夕食は18時。コロナ対策のため間隔を開けて着席した他のグループのお客さまは全てクワガタ目的のようで、手早く夕食を済ませて次々と出陣していきます。

早くも食堂には私達親子だけが残る形になりました。

当初、供された夕食を肴として花泉を存分に味わうため、白米は最後に頂こうと目論んでいました。

しかし、ご主人の手になるメインディッシュの鹿肉ステーキがあまりにも絶品で、これを白米と共に味わわないという選択が出来ませんでした。

絶品の鹿肉ステーキ

結果、鹿肉ステーキをおかずに白米を3杯おかわりし、その合間に日本酒の盃を呷るという実にハイカロリーな食事を敢行することに。

ただでさえ体重増加が気になるところ、トドメを刺してしまったような気がします…。

次男も鹿肉ステーキを気に入ったようで、白米をおかわりしていました。

その後、私は若き日を懐かしむように1人食堂に残り、ご主人にサービスして頂いた行者ニンニクを肴にさらに花泉を呷るのでした。

一方で次男は、Wi-Fiのつながる客室で家内からの小言を気にすることのない至福のニンテンドースイッチ三昧。

それぞれに、極上の夜が更けてゆきます。

絶品の行者ニンニクと地酒・花泉

2日目

南会津に泊まって応援キャンペーン

朝食後、9:00前にチェックアウト。

奥様からクーポン券を受け取り、再会を約束して宿を後にします。

現在、政府が推進するGo To Travel キャンペーンとは別に、南会津町が「南会津に泊まって応援キャンペーン」を行っています。

内容は、宿泊代1人あたり2000円割引に加え、お土産や食事に使えるクーポン券を1人あたり2000円配布、さらに宿泊を証明する領収書を加盟店に提示することにより、1人あたり1000円分の期間限定クーポン券がもらえるというもの。

今回は子供と2人で5000円分のクーポン券を手に入れました。破格とも言える内容に驚きを禁じ得ません。

1人分です
加盟店に宿泊施設の領収書を提示するともらえます

なお、当キャンペーンは先着5000泊限定とのこと。

T沢出合付近

2日目のメインフィールドは和泉田地区の伊南川に注ぐT沢出合です。

日釣り券は、温泉のある「道の駅きらら289」に程近い「ハローショップこはま」で購入。

昨日思うような成果が出なかったので、今日は何とか楽しんでもらいたいところ。

現地はイメージした通り、子供を遊ばせるのに最適な小堰堤となだらかな細流で構成されていました。

子供の川遊びに最適です

夏の川遊びには最適な場所と思えますが、当日は私達親子の他には誰も居ませんでした。

堰堤下は見るからに好ポイントなので、まずは次男に3.6mの軽い渓流竿を持たせてブドウ虫のエサ釣りを試します。

すると、予想通りにすぐにアタリがあり、15㎝ほどの小ヤマメが釣れました。

人生初ヤマメ!

次男にとっては初めて釣り上げたヤマメなので嬉しさはひとしおだったようです。

今回はヤマメを捌いて持ち帰ることにしました。

フォールディングハンターでヤマメを捌きます
フォールディングハンター

次男にお願いしてこのポイントの水中の様子を防水コンパクトデジカメで撮影してもらうと、ヤマメのほかにウグイの姿が確認できました。

ヤマメとウグイの混生でした

また、本流までの細く緩やかな流れには少ないながらもカジカが棲息していて、次男はこちらにも粘り強くアタックして釣り上げていました。

伊南川のカジカ

次男の満面の笑みをようやくこの目で見ることが出来、やはり来て良かったなと思いました。

今回はクーポン券という強い味方がいるので、いつもはあまり入らない温泉で温まって帰ることにしました。

「道の駅きらら289」に立ち寄って入浴。褐色のお湯は肌をすべらかに調え、疲れた体を癒してくれます。

道の駅きらら289

風呂上がりのノンアルコールビールで骨抜きです。

ノンアルで骨抜きに

エピローグ

帰路、会津田島の「琵琶影公園」で川遊びを楽しむ地元のグループの姿が目に入ったので、今後のために現地を視察。

なかなか楽しそうなスポットでしたので、次回に利用しても良いかなと思いました。

また、やや下流に魚が集まりそうなポイントがあったため次男に探り釣りさせてみると、程なく15㎝ほどのウグイが釣れてきました。

次男には魚種の優劣はあまりないようで、ウグイにも大喜びしていました。

帰りたがらない次男を何とか説得し、17:00過ぎに帰宅の途につきます。

途中、「道の駅たじま」に寄り、お土産を購入。

次男がクーポン券で買った赤べこボルスター、なかなか癒やされます。

赤べこボルスター

(おわり)

関連リンク

南会津西部漁協舘岩支部

ロッジ渓山

窓明の湯

南会津に泊まって応援キャンペーン

道の駅きらら289

道の駅たじま