【渓流釣り】2022年7月 山上の楽園・奥只見 爽快な夏の釣り旅
プロローグ
関東地方は6月27日に平年より20日ほども早い梅雨明けが発表され、その後全国的な猛暑に見舞われています。
7月初旬、都会の猛暑から逃れるように、渓流トモダチのサクラダさん、ナカガワさんと3人で昨年に続いての奥只見釣行へ。
関越自動車道小出ICを降り国道352号へ入線。
途中に設置された音響道路「尾瀬奏でロード」を通過。「夏の思い出」のノスタルジックな調べが旅情を掻き立てます。
雲ひとつない夏の青空と山の濃緑が織り成すコントラストを楽しみながらの爽快なドライブです。
その後、奥只見シルバーラインへ入線し、奥只見湖畔(銀山平船着場)へ到着。
近隣の伝之助小屋さんで日釣り券を購入しました。料金は1050円(2022年7月2日現在)です。
奥只見の沢釣り
当初は中ノ岐川で遊ぶ計画でしたが、銀山平より先の国道352号がまさかの通行止め。
伝之助小屋さんでお聞きしたところによると、21~22年の冬はとても雪が多かったため、道路の整備が間に合っていないようだとのことでした。
なお、国道352号の交通情報は「奥只見湖遊覧船」のホームページでチェック出来るようです。
7月にもなって雪が原因で通行止めになっているとは全くの想定外でしたが、当該エリアは釣り場には事欠かないので、昨年好釣果だった近隣の小沢に入渓することに。
この沢は水流は多くなく、下段の小滝および上段の大滝下の落ち込み、さらにその上流の堰堤下あたりが主なポイントとなります。
雲ひとつない青空と山の濃緑を背に、陽光に煌めく銀の飛沫を散らしながら流下する大滝の景観は、まさに山上の楽園の趣です。
今年もまたその空間に身を置くことが出来たことに感謝しつつ釣りスタート。
小滝下~大滝下
私は、メインロッドである「シマノ渓流テンカラZL34-38」に2.5号のオレンジのレベルライン、オレンジのミシン糸で巻いたボディにコックハックルを取り付けた自作毛バリという道具立てのテンカラ釣りで臨みます。
ナカガワさんは私と同じくテンカラ、常に大物狙いのサクラダさんはブドウ虫のエサ釣りです。
昨年はイワナが毛バリに活発な反応を示してテンカラ釣りに分がありましたが、今回は勝手が違いました。
イワナは毛バリに反応を示すものの、ヒットはまれで、なかなか釣果が伸びません。
ナカガワさんも苦戦しているよう。
一方でサクラダさんのブドウ虫への反応は良好なようで、良型をコンスタントに手にしています。
堰堤下
溯行中にナカガワさんのテンカラ竿が痛恨の破損。
彼のテンカラ竿は昨年も破損しましたが、その時は推定60㎝超のスーパーレインボーとの格闘の末に2番をへし折られたものであり、負けて悔い無しといった性質のものでした。
ところが今回は溯行中の破損ということで、ナカガワさんは浮かぬ顔。
止むを得ずといった感じで予備の渓流竿を取り出し、エサ釣りにスイッチしていました。
私同様にテンカラメインのナカガワさんはエサは持参しておらず、サクラダさんのブドウ虫をもらってのリスタートです。
しかし、世の中何が幸いするかわからないもので、この出来事が今日一番のハイライトを生み出すこととなりました。
ナカガワさんは、堰堤下流のカケアガリに泳ぐ番兵イワナを釣り上げようとマシンのようにキャストを繰り返す私を静かに追い越し、堰堤直下の深みにブドウ虫を投入。すると・・・。
すぐに竿が大きく撓み、水面には尺を優に超えるイワナが姿を現しました。
ナカガワさんは慎重に竿を操作し、大物用ランディングネットを携えて下流で待機するサクラダさんのもとへイワナを寄せていきます。
沢釣りではオーバースペックとも思えるサクラダさんのランディングネットに取りこぼしはあり得ません。獲物は無事に取り込まれました。歓声が夏の渓に響き渡ります。
体高あるそのイワナは、野性味溢れる顔つきをしていました。
記念撮影ののち、彼のお城にお帰りいただきました。
(当日の釣行の様子を動画にしていますのでよろしければご覧ください👇)
エピローグ
お昼休憩の後、昨年ナカガワさんが60㎝級のスーパーレインボーに竿をへし折られた奥只見湖バックウォーターに場所を移すも、今回釣れてくるのは極小のハヤのみ。
夕マズメに再度、午前中の小沢に再入渓し、しばしエサ釣りで小イワナと戯れて納竿としました。
釣り旅の締めとして、サクラダさんご推薦、ちんちん亭さんの絶品ワンタン麺を賞味。
質・量共に文句なし。大満足の夕餉となりました。
今回も奥只見を存分に堪能し、次回は352号開通後の中ノ岐釣行に思いを馳せ、終了。
(おわり)