【釣りごはん】メスティンでぽんかす丼を作ってみた

【釣りごはん】メスティンでぽんかす丼を作ってみた

プロローグ

猛威を振るう新型コロナウィルスの世界的な感染拡大に歯止めがかからない状況下、日本では東京都が3/25に週末3/28、3/29の外出自粛要請を行いました。今後の感染者数の推移如何では、期間延長や更に踏み込んだ対策が取られる可能性もありそうです。

これまでは心中のどこかに「自分は大丈夫」との慢心があり、また渓流域は人の密集地ではないことから、週末は渓流釣りに行こうと思っていました。

しかし、小池東京都知事の会見を受け、万一自分が罹患していた場合、自分が移動することで他の人を危険に晒すリスクがゼロではないことに思いが至り、都の要請に従い釣行は自粛することに。

テレビや新聞の報道に目を通すと、皆さん巣ごもり中の過ごし方を色々と考えているようで、包丁などの調理器具やボードゲーム、トレーニング用品などの売れ行きが良いとのことでした。

私は、いつかコロナが収束してフィールドでその味を満喫する日を想像しつつ、自宅のベランダでアウトドア調理器具の「メスティン」を使って「ぽんかす丼」を作ることにしました。

「メスティン」はスウェーデンの老舗アウトドア調理器具メーカー・トランギア社が製造する取っ手付きアルミ製飯ごうです。「messtin」は本来、飯ごう/携帯食器を意味する一般名詞ですが、日本においてはこのトランギア社の製品を指して呼ばれます。

熱伝導率の高いアルミ製のため、火力の弱いアルコールバーナーでもご飯を美味しく炊くことが出来ます。

また、今回の「ぽんかす丼」は、山漫画の新定番となりつつある「山と食欲と私」 第2巻(信濃川日出雄 著/バンチコミックス/2016年)および公式レシピブック「日比野鮎美の山ごはんレシピ」(信濃川日出雄 監修/山と渓谷社/2018年)を参照して調理をしています。

調理の手順

材料は以下の通りです。

項番材料分量フィールドへの運搬方法
無洗米1合ジップロック
揚げ玉1/2カップジップロック
桜えび5グラムパッケージのまま
またはチャック付小分袋
わけぎ適量パッケージのまま
ポン酢60ml中栓式ソフトボトル
260mlペットボトル

フィールドへの運搬を想定して小分けするとこんな感じです。

⑥を除き、何とかメスティンに収納することが出来ました。

ポン酢しょうゆを作る(自宅での作業)

ご飯1合に回しかけるだけなので、50~60mlで十分です。

計量は小さじを使います。小さじ1は5mlですので、以下の分量が丁度良いと思います。

  • 醤油:小さじ5(=25ml)
  • 酢:小さじ4(=20ml)
  • みりん:小さじ3(=15ml)
  • レモン汁:2~3摘

本レシピが掲載されている「山と食欲と私」第2巻(信濃川日出雄 著/バンチコミックス/2016年)で、主人公の日比野鮎美さんが、持ち運びに丁度良いサイズのぽん酢がスーパーマーケットで見当たらなかったため、100mlのペットボトル入りの醤油を購入のうえ、中身を入れ替えて現地で使用するシーンが描かれています。

確かに小容量のぽん酢はなかなか見当たらないため、自作して100均の化粧品用のボトルに詰めてみました。

ご飯を炊く

無洗米1合をメスティンに入れ、取っ手のリベットの中央部まで水を注ぎます。

今回は、「メスティンレシピ」(メスティン愛好会 著/山と渓谷社/2018年)の手順で炊飯を試みました。

バーナーの中火で17~20分炊きます。

途中、勢いよく吹きこぼれてきましたので、慌ててベランダにあった香炉を蓋の上に載せました。

火加減が強かったのかかなり吹きこぼれました。

グツグツと音がしなくなったら火から下ろし、メスティンを逆さにして火傷しないように台ぶきんなどでくるみ、15分ほど蒸らします。

逆さにすることで、底にある水分が全体に行き渡ります。

メスティンを逆さにしたところ
火傷しないように、台ふきんでくるみます

炊き上がりはこんな感じ。初めてメスティンで炊飯をしましたが、上手に炊き上げることが出来ました。

触れ込み通りの性能に感心することしきり。

ただし、ガスカートリッジとの一体型バーナーですと吹きこぼれが多い場合にカートリッジが汚れるので、炊飯は分離型バーナーを用いたほうが良いように思いました。

また、炊飯の手順について「山と食欲と私 第1巻」(信濃川日出雄 著/バンチコミックス/2016年)に今回とやや異なる手順が掲載されていましたので、次回試してみたいと思います。

具をトッピングする

「ぽんかす丼」の名前の由来は、「ぽん酢」と「天かす」ですが、最寄りのスーパーマーケットでは「天かす」として売られている商品を見かけなかったため、「揚げ玉」を使用しています。

Wikipediaによると、全国的には「揚げ玉」も「天かす」も同じ物品を指すものの、食材として用いるため意図的に作ったものを「揚げ玉」とし、副産物として偶発的に作られたものを「天かす」と区別する説が存在するようです。

ともあれ、揚げ玉、桜えび、わけぎをトッピングし、ポン酢を回しかけて完成。

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エピローグ

桜えびの赤とわけぎの緑、揚げ玉の黄色が美しく映えるなかなかの仕上がりと自画自賛。

酸味の利いたぽん酢しょうゆで味付けした揚げ玉と桜えびのサクサクした食感は、炊きたてのごはんと抜群の相性です。

必然的にあっという間の完食。

また行楽を謳歌できる世の中に戻った暁には、是非ともフィールドで味わいたいものです。

(おわり)