【釣りごはん】「酒粕味噌に漬け込んだ鶏胸肉のぴちぴちメスティン蒸し」を作ってみた
プロローグ
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大に歯止めがかからない状況が続いています。
日本においては、感染爆発による医療崩壊を水際で食い止めるため、4/7に東京など7都道府県を対象に緊急事態宣言が出されました。宣言の効力は5/6までとのこと。
感染リスクにさらされながら最前線で治療行為を継続する医療従事者の方々、休業要請による需要消失により生活の糧を得ることが難しくなっている自営業者の方々、感染拡大抑止に向けた方策を立案・実施する政治関係の方々、社会インフラを維持するために出勤せざるを得ない方々、新学期になっても登校できず外で思い切り遊ぶことも我慢している子供たち、そんなストレスフルな子供たち(あるいは在宅勤務中の我儘な旦那様)とのコミュニケーションに悩むお母さん方、等々、みんな大変な状況です。
自分も現在のところ平日の電車通勤を余儀なくされていますが、マスク着用や手洗いなどの基本行動を徹底したうえで、平日夜間と休日の外出自粛徹底や家族のストレス緩和など、感染拡大抑止に向け自分に出来ることをやっていかなければと考えています。
緊急事態宣言後の最初の休日は、いつかコロナが収束して渓流釣りのフィールドでその味を満喫する日を想像しつつ、自宅のベランダでアウトドア調理器具の「メスティン」を使って「酒粕味噌に漬け込んだ鶏胸肉のぴちぴちメスティン蒸し」を作ることにしました。
「メスティン」はスウェーデンの老舗アウトドア調理器具メーカー・トランギア社が製造する取っ手付きアルミ製飯ごうです。「messtin」は本来、飯ごう/携帯食器を意味する一般名詞ですが、日本においてはこのトランギア社の製品を指して呼ばれます。
また、今回の「酒粕味噌に漬け込んだ鶏胸肉のぴちぴちメスティン蒸し」は、山漫画の新定番となりつつある「山と食欲と私」 第8巻(信濃川日出雄 著/バンチコミックス/2018年)および公式レシピブック「日比野鮎美の山ごはんレシピ」(信濃川日出雄 監修/山と渓谷社/2018年)を参照して調理をしています。
調理の手順
材料は以下の通りです。
項番 | 材料 | 分量 | フィールドへの運搬方法 |
① | 鶏胸肉 | 240g | ジップロックに②③を入れて一晩漬け込む 冷凍してフィールドに持参 |
② | 酒粕 | 40g | |
③ | 味噌 | 40g | |
④ | 長ねぎ | 10㎝ | 斜め切りにしてジップロックで持参 |
⑤ | 水 | 適量 | ペットボトル |
自宅での準備
ジップロックのようなポリエチレン製のチャック付き袋に酒粕と味噌を入れ、もんでなじませてから鶏胸肉を漬け込み、冷蔵庫に一晩入れます。
長ねぎは斜め切りにしてポリエチレン製チャック付き袋に入れます。
フィールドへの持ち込みの際は、鶏胸肉を袋ごと冷凍するようですが、メスティン内への収納を考えるとジャストサイズの袋に移し替えて冷凍したほうが良さそうです。冷凍しない場合は、下の写真のように収納出来ました。
フィールドでの調理
メスティンに網と水を入れます。水の量は網の高さの半分くらいで十分でした。
クッキングシートで包んだ鶏胸肉と長ねぎをメスティンに入れます。鶏胸肉1枚とメスティンのサイズがジャストフィットしています。
メスティンにふたをして弱火で12分ほど蒸し、火を止めて5分蒸らします。
調理中、キッチンドリンク。コストダウンのため、パック入り焼酎と炭酸水でハイボールを作ります。
世間では外出自粛要請により、自宅でお酒を飲むいわゆる「宅飲み」需要が急拡大しているようですが、よくわかる気がします。
メスティンのふたに鶏胸肉をのせます。ナイフでそぎ切りにして長ねぎを添えて完成です。
エピローグ
漫画では「酒粕に含まれる麹の効果でパサパサ感なく旨味アップ!」と記載されていましたが、なるほどとうなずけます。仕上がりはふっくらとして柔らかな噛み応えでした。
味のほうは、酒粕と味噌の風味をほんのり感じるイメージで、さっぱりとした味に仕上がりました。個人的にはもう少し濃くても良いかなと感じたため、マヨネーズを付けて賞味したところ、さらにおいしくいただくことが出来ました。
つまみ食いにベランダにやってきた子供たちにも好評でした。
渓流釣りのフィールドでの調理を想定していますので、肉を切り分ける際にはフォールディングナイフ(携帯用ナイフ)を使用しています。
かつて、「生き物としての力を取り戻す50の自然体験」(カシオ計算機監修 株式会社Surface&Architecture編/オライリージャパン/2018年)という書籍を読んで、子供たちにナイフの使い方を覚えさせようと購入したフォールディングナイフですが、今のところ子供たちはあまり興味がないようです。
しばらくは自分の調理用に活用することになりそうですが、願わくは早くフィールドで使いたいものです。
(おわり)