【クワガタ】2020年10月 南会津で採集したオオクワガタのブリーディングの記録
プロローグ
昨年、福島県南会津を訪れ、灯火採集という方法でクワガタ採集に挑戦したところ、幸運にもオオクワガタのメスを採集することが出来ました。そのメスを使ってブリーディングにもチャレンジしましたが、首尾よく産卵したようで飼育ケースから3匹の幼虫を発見、そのうちの2匹が無事に育って成虫となりました。
オスとメスが1匹ずつです。
備忘として、その飼育記録を綴ってみたいと思います。
2019年7月20日 成虫の採集
オオクワガタの生息地として有名な福島県南会津郡の民宿「ロッジ渓山」の「灯火採集パック」を利用。使用が許可されたのは、レッドビーンズオートキャンプ場8番駐車場エリア。山に向かって2筋の灯光を走らせると、夥しい数の蛾の乱舞に混じってぽつぽつとクワガタも飛来し、幸運にもオオクワガタのメスを採集することに成功。(詳細はこちらの記事をご覧ください⇒【子供と釣り】2019年7月 南会津 子供と楽しむクワガタ灯火採集と渓流釣りの旅)
宿の奥様からブリーディングを勧められました。自然界で交尾を終えている可能性が高いとのことなので、飼育ケースに産卵木をセットし、ブリーディングしてみることにしました。
2019年10月5日 材割り
産卵木をドライバーなどで削って卵や幼虫を取り出すことを「材割り」と言うようです。材割りに適したタイミングがよく分かりませんでしたが、「そろそろかな?」という何となくのタイミングで飼育ケースを開けました。すると、産卵木は削るまでもなく既にばらばらに崩れて腐葉土と混ざり合っており、その土の中から3匹の幼虫を発見。
数日後、「月夜野きのこ園」から取り寄せた菌糸ビン(E-800)に幼虫を投入しました。
菌糸ビンのフタはフィルターになっているので、幼虫投入後に閉めてしまっても問題ないようです。
2020年5月5日 菌糸ビン交換
通常は3ヶ月ほどで菌糸ビンを取り換えるようなのですが、ついサボってしまい、GWのお休みにようやく重い腰を上げて作業。
実に7か月経過しています。この間、菌糸ビンは温度管理もせず自宅の玄関で放置状態でした。
3本のビンの菌糸をそれぞれ掘っていくと、2本のビンから大きく育った幼虫が姿を現しました。
残りの1本からはいくら探しても幼虫の存在を確認できず。確かに投入したはずなのですが、菌糸に負けて分解されてしまったのでしょうか?
生存していた2匹を新しいビンに入れ替えます。
さらに待つこと3カ月ほど。ビンの外側からは全く羽化の兆しが見えなかったため、引き続き放置・・・。
オオクワガタの飼育経験のある友人に相談したところ、1年では羽化しないケースもあるとのことだったため、今年はあきらめていましたが・・・。
2020年10月17日 成虫発見
10月も後半に入ったところで、2つの菌糸ビンのうちの1つの上方で、何やら黒い物体が蠢いているのに気が付きました。
もしやと思い蓋を開けてみると、そこにはまぎれもないオオクワガタのメスが元気に動いていました。
予想外の出来事に驚きつつ、もう1つのビンを開けると、こちらにはオオクワガタのオスが!
素人がオオクワガタのブリーディングに初めて成功した瞬間です。これはかなり嬉しいです!
体長を測ってみると、♂はおよそ58㎜、♀はおよそ45㎜でした。
(より正確にはノギスで計測するようですが、家になかったのでとりあえずメジャーで代用しました)
エピローグ
正直なところ、私はこれまでクワガタにはあまり興味がなく、昨年灯火採集に挑戦したのも小学生の子供の強い希望があったからでした。
また、子供ならまだしも、なぜいい年をした大人までもがクワガタにはまるのか長年不思議でした。
しかし、その理由がいまわかった気がします。
どうやらクワガタの楽しみは、採集もさることながらブリーディングによるところが大きいようですね。
私も今後、自分では予想していなかったまさかの深みにはまっていきそうで少し怖いです・・・。
(おわり)