【子供と釣り】2018年4月 埼玉の海? 飯能 名栗川でBBQ&あんま釣り

【子供と釣り】2018年4月 埼玉の海? 飯能 名栗川でBBQ&あんま釣り

プロローグ

GW中に、小学校時代からの旧い付き合いの友人と、それぞれ小学生の子供を連れてバーベキューをやることになりました。

場所は、埼玉県飯能市を流れる入間川上流部の「清流園」というバーベキュー場です。

駐車場代が車1台あたり1000円かかりますが、駐車場から川原が近く荷物を運びこむのが容易でトイレも綺麗めなので、とても快適なアウトドアが楽しめます。我が家は川遊び目的でよく利用しています。

入間川上流部は名栗川とも呼ばれています。その清流に沿ってバーベキュー場がいくつもあり、ハイシーズンである夏には、バーベキューや川遊びを楽しむ多くのファミリーやグループで賑わっています。

また、内陸部にある埼玉県に対する揶揄(または自虐?)も多少入っている気はするのですが、名栗川を「埼玉の海」と形容することもあるようです。私は、川が綺麗で快適な淡水浴が楽しめるという意味で、言い得て妙だなと思っています。

我が家のバーベキュー

我が家も、上の子がまだ小学生になったばかりのころ、子供たちには外遊びをさせようと張り切り、ホームセンターでバーベキュー用品を一通り買い揃え、家族でのバーベキュー&川遊びに同時にチャレンジしました。

特に、川遊びには釣りの要素を取り入れるべく、子供でも簡単に釣れる釣り方についてネットで調べ、オススメする人の多かった「あんま釣り」をさせることに決めました。

会社に入って渓流釣りにのめりこむ前は、件の友人たちともよくバーベキューをしていて、多少心得があるつもりだったので、久しぶりではあったものの、このチャレンジは完璧に上手くいくはずだと思っていました。

ところが、いざ実践してみると、グループの単位が家族になったことによるマンパワーの不足を全く考慮していなかったことに気が付きました。

サイトのレイアウト決め、自立式タープの設営、火起こし、あんま釣り用の仕掛けの準備、川虫の捕獲、川遊び中の子供の監視等、調理関係以外のほぼすべてが私の役目でした。

若者グループのバーベキューではけっこう作業負荷は分散されるのですが、ファミリーの場合はお父さんがフル回転します。奥様がアウトドア好きなご家庭はそうではないのかもしれませんが、我が家の場合、嫁はスポーツ好きではあったもののアウトドアへの興味は薄かったため、現場で手伝ってくれようとしているのはよく分かるのですが、調理以外は何をどうすれば良いのかピンとこないようでした。

私は、真夏の太陽が照り付ける川原で、汗だくになりながら無我夢中で動き回り、心身の英気を養うはずの休日に疲労困憊し、「バーベキューはもうこりごり」と思うに至りました。

その後も何回かトライはしましたが、その都度同じような思いになり、そのうち全く行かなくなりました。

かくして、我が家のバーベキュー用品は物置の奥深くに仕舞われ、私たち家族はコンビニで買ったパンとカップ麺を持って、川や海に出かけていく休日を過ごすことが多くなりました。

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あんま釣り

一方、「あんま釣り」の威力は本物でした。川原の後方に生えていた1メートルくらいの細い竹を1本、のこぎりで切り取ってそれを竿として使います。また、竿と仕掛けを連結するリリアンにするため、竿先に太めのヒモを、接着剤と細糸を使って取り付けます。

竿作りからスタートするから疲労困憊するんだと言われそうですが、好きなことをやっている間は不思議と疲れは感じないものです。面倒だなと思ったときにどっと疲れを感じます。

仕掛けは簡単です。渓流釣り用の1メートルの天井糸を道糸ととし、0.4号のハリス付きの極小の袖バリ(1号)を連結するだけです。おもりも付けません。

子供と一緒に、川の浅瀬の石をひっくり返してエサに使う川虫を探しますが、真夏の時期は割と簡単に見付けることが出来ます。子供にとってはこれだけでも十分楽しい遊びになっているようです。

あんま釣りの仕掛け
かなりいいかげんな作りですが、あんま釣りの仕掛けです

数匹の川虫が採れたところで釣りスタートです。釣り方は簡単で、川の上流から下流に向けて仕掛けを投入し、手首が水に浸かるくらいまで竿を沈め、前方に送り出します。仕掛けが流れに乗ってピンと張ったら、今度は手前に竿を引いてきます。あとはアタリがあるまでこの送りと引きの動作を繰り返します。

川虫
川虫をエサにします

通常の釣り方では、アタリがあったのちにアワセの動作を行わないと魚がハリに掛かりませんが、あんま釣りは引きの動作がアワセを兼ねているので、特にアワセを意識する必要がありません。

釣りにおいては、アワセのタイミングがつかめないことが釣れない要因の一つとなり得ますが、それを意識しなくて良いことがこの釣りの最大のメリットだと思います。

デメリットとしては、流れのある浅瀬でしか使えないこと、狙える範囲が狭いこと、そして何よりも、釣るときに前屈みになる姿勢のため、長時間やると(特に大人の場合は)腰が異常に痛くなることでしょうか。

子供にとっては生まれて初めての釣り体験ですが、シンプルな釣りですから子供はすぐに竿の操作を覚えました。何回か竿を引き送りすると、あっさりと人生最初の魚を釣ることに成功しました。

魚が釣れた
簡単に釣れました

その後も立て続けにオイカワやウグイなどの小魚をハリに掛けていきます。上の子はすっかりあんま釣りに魅せられたようで、ここは父親の狙い通り。

オイカワ&カワムツ
オイカワ&カワムツ

余談ではありますが、後日、私がわがままを言って家族を半ば無理やり奥鬼怒の渓流宿「国民宿舎 渓山荘」に連れて行ったときに、さすがに子供と一緒に本格的な渓流釣りは出来ないので、宿から階段を下りてすぐの鬼怒川の浅瀬で子供にあんま釣りをやらせてみたところ、1時間くらいで15cmほどのヤマメが3匹釣れました。

 

すぐ上流には見るからに釣れそうな深緑色の淵があり、ウェーダーを履いた大人の渓流釣り師の方が粘っていましたが、そちらは苦戦を強いられているようでした。その方がこちらを見ていたかは定かではありませんが、程なくして姿が見えなくなりました。改めてあんま釣りのすごさを痛感した出来事でした。

※2020年8月に撮影した子供のあんま釣りの動画もご覧ください

久しぶりのバーベキュー

最近は、子供たちの習い事が増えるにしたがって私の自由時間も増えたため、まずは旧友たちとの親交の時間を取りたいと思っています。

件の友人とも久しぶりに地元で飲み会をした折、予定を合わせて家族で遊びに行くかという話になり、我が家にとって久しぶりのバーベキューの運びとなりました。

当日は、天気予報通りまずまずいい天気になりました。

9:00にマミーマート飯能武蔵丘店で待ち合わせです。友人は末の娘さんと二人でやってきました。両家とも奥様方は都合により欠席。そして、友人の娘さんは意外にも今回が初バーベキューとのことです。

マミーマート飯能武蔵丘店
マミーマート飯能武蔵丘店の外観

なぜ意外に思ったかというと、私がアウトドアを好きになったのは、この友人の影響が大きかったからです。

私が小学生のころ、友人のお父さんに、彼と一緒にキャンプに連れて行ってもらったことがあります。

たしか栃木県の渓流沿いだったと思いますが、その綺麗な体表の模様から「渓流の女王」とも呼ばれるヤマメが自然の川を泳ぐ姿を目の当たりにし、とても興奮しました。それ以前において実物を見たのは、百貨店の屋上のショップで売られているものだけでした。

夜は、いまでいうところの車中泊です。車の中で、ポンジャンという名の、麻雀を簡単にしたようなゲームをしました。

眠りに落ちる直前、ウイスキーの香りがしました。スキットルだったか瓶だったかは忘れましたが、子供たちからようやく解放されて小さなボトルをあおる友人のお父さんの姿が、ワイルドで格好良かったことを覚えています。

また、20代の頃はグループでバーベキューに行き、鮮やかな手際で火を起こして女子から喝采を受ける彼を羨ましく思ったものです。

しかし、子供が生まれてからはバーベキューをする機会がなかったと聞き、軽い驚きを感じました。

そんなわけで、友人は久しぶりのバーベキューにテンション高めです。「肉、国産の高いの買おうぜ!」「ノンアル、いろんな種類買おうぜ!」もちろん異存はありません。ただ、子供たちがあまり食べないかもしれないので、食材の量は少なめに抑えました。

今回は男手が二人なので、作業の役割分担は非常に上手くいきました。というよりは、私は物置の奥から引っ張り出して持参したバーベキュー用品一式を組み立てて設置したのみです。

直射日光を避ける木陰の位置が確保できたため、タープも張る必要なしで、あとはほとんど仕事しませんでした。友人には申し訳なかったなと思います。

とはいえ、火起こしなどは昔、私がやるより確実に早かったので、そのイメージでお任せしてしまいました。彼も久しぶりの火起こしだったはずですが、鮮やかな手際は昔のままで、少し嬉しくなりました。

熾火
あっという間に熾火になりました

友人に前菜のシイタケ、ホンビノス、イカなどを焼いてもらいます。子供たちは全員「美味しい!」を連発。箸が止まりません。

イカ焼き
炭火で焼いたイカ とても美味しかったです

友人の娘さんは初バーベキューなのでこの反応はわかるとしても、私の子供たちがガツガツ食べているのが最初は少し不思議でした。

過去のバーベキューにおいて、私は子供たちのこのような姿を見たことがありません。まあ、綺麗な川を目の前にして遊びを優先しているのだろうくらいに思っていました。ですので、食材の量を少なめにしようと言ったのは私です。

しかし、あっという間に焼き上がる食材を見て、あることに気が付きました。そのあることとは、あまり認めたくはないのですが、いままで私の火起こしが下手だったため、我が家の炭火焼きは美味しくなかったということです。

使う炭の量をケチっていたためか、我が家のバーベキューは火力が弱過ぎたようです。炭火焼きはどちらかというと弱火でじっくりではなく、強火で一気に焼いたほうがいいんでしょうか。

この感じだと、お肉はおそらく子供たちによって瞬間蒸発させられるでしょう。私もぜひ国産の炭火焼肉を味わいたかったため、自分の分を子供たちに食べられないようスタンバイです。

肉も強火であっという間に焼き上がりました。二切れほどありつけましたが、めちゃめちゃ美味しいです!なくなるのがあまりにも早すぎ、写真撮れませんでした。焼いていたのはもちろん友人ですが、ちゃんと口に入ったのかな?

買ってきた食材は完売御礼です。子供たちには「お肉もっとないの?」と言われましたが、ないものはないので仕方ありません。

あきらめた子供たちは川遊びにシフトします。

事前の天気予報で当日晴れの予想だったため、友人には一応子供の水着を持ってきたほうが良いと伝えたのですが、友人は子供が川に入るとは思っていなかったようです。川に「落ちて」服が濡れた時の着替えのみ持参したとのこと。

しかし、昼にはかなり気温が上がり、まだ四月ですが、子供も大人も思ったより多くの人が川に入っています。

子供たちは仲良く川のほうに向かっていきました。我が家の子供たちはすでに水着に着替えています。

私は上の子にあんま釣り用の竿を、下の子と友人の娘さんに箱眼鏡を渡したのみで、子供たちの安全管理も友人任せ。友人もさすがに一休みしたそうでしたが、愛娘に「パパ~、一緒に来て~」と言われれば行かないわけにはいきません。

その間、私は持参したベンチを縦に二つ並べてその上に横になります。バーベキュー後のシエスタ。至福の時間です。

オートレッグベンチ
ベンチでバーベキュー後のシエスタ 至福の時間です

上を見上げると、タープ代わりの木の枝葉の隙間から空が見えます。こんな余裕のあるバーベキューは初めてです。友人には怒られそうですが。

枝葉
枝葉の隙間から空が見えます

やがて皆が戻ってきました。上の子はあんま釣りで2匹ハリに掛けたが落としてしまったとのこと。2匹は意外に少ないです。まだ少し時期が早いのかな。

下の子は箱眼鏡で川底の綺麗な石を探していたようです。並べてみると、確かに石にしてはなかなかです。

友人の娘さんはどうやら服のまま川に入ったらしく、肩から下が水をかぶったようになってました。とても楽しかったのが伝わってきます。

川底の石
なかなか綺麗な川底の石

風がやや強まり、雲が多くなってきたため、14:30ごろ撤収。子供たちは「え~、もう帰るの?」と嬉しいことを言ってくれますが、友人の体力はそろそろ限界でしょう。今日はここまでです。

荷物をまとめたのち、なおも帰りを渋る子供たちに、近日中に第二回を開催することを約束し、今日の終了を納得させます。

最後に記念撮影をして現地解散。私は今回とても楽しかったですし、いろいろと気付きの多いバーベキューとなりました。

帰りの車中、子供たちは遊び疲れですぐに夢の中へ。一方の私はシエスタで気力十分だったため、運転中眠気を催すこともなく、割と楽に帰宅することが出来ました。

ただ、友人はかなり疲れたと思います。次回はもう少し働かないとな~と反省しました。

(おわり)

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関連リンク

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